クリミア近くのケルチ海峡(Kerch Strait)において
ウクライナ海軍艦艇に対してロシアの国境警備隊艦船が
砲撃と臨検を強行しました 大和タケル
まだはっきりしない部分も多いんですが
まとめてありますので ご覧ください
ケルチ海峡でロシア艦艇が砲撃
ウクライナ海軍は、声明で、ロシアのFSB国境警備隊
所属の艦船が、タグボートを随伴した小型の装甲艇
2隻が発砲したと述べた。
ロシア側は砲撃で2隻のウクライナ艦を動けなくしてから
ロシアの特殊部隊が彼らに乗り込み、押収して6人の
ウクライナの船員を傷つけたと述べた。
ロシアFSBも、ウクライナ艦を武器を使って船を止め
3隻を拿捕したことを確認した。当局はウクライナの
船員3人のが怪我をしていたが、命に別状は無く
治療を受けていたという。
ウクライナ戒厳令下へ
事件に対応して、ウクライナのポロシェンコ大統領は、
軍事閣僚の緊急会議を開き戒厳令導入を提案すると発表
ポロシェンコ会長は、会談後、ウクライナの議会議決を
月曜日に要求すると述べた。
船舶の押収は、2014年のロシアの併合によって
引き起こされたクリミア周辺の水域へのアクセスを、
ロシアとウクライナの間で激しい紛争とされて
きたことに大きな拍車をかけた。
この海峡はアゾフ海への唯一の道であり、2003年の
ロシアとウクライナ条約は海と海を共有領海と設定した。
しかし、ロシアがクリミアを押収して以来、最近、
ウクライナはロシア側が船舶に嫌がらせし、拘束して
いると非難し紛争が深刻化していた/ABCより管理者が妙訳
追突のシークエンス
ツィッターに追突までの動画投稿があったので
載せておきます あまり速い速度での
追突ではないことがわかります
ロシア艦とウクライナ艦との追突の瞬間
動画には乗員の怒鳴り声が記録されています
攻撃を受けたのはGyurza-M class artilleryboats
というウクライナ海軍が2016より配備し始めた
新鋭艦のアーティラリーボートです
これは54tながら 対艦ミサイルや30mm機関砲などが
パックされたBM5Katran無人砲塔を搭載しています
また ロシア側は海峡封鎖も企んでいるようです
(旅順港閉塞作戦を思い出すなぁ・・)
ケルチ海峡封鎖も行われている
証言通り 海峡がタンカーで塞がれ
上空ではロシア機がエアキャップしている
ウクライナ海軍は、同海峡はタンカー1隻で閉鎖されており、
ロシア軍機が同地域上空を飛行しているとも訴えている。
ウクライナ側はロシア側による発砲や拿捕を非難。
2014年にクリミア半島を併合して以降、クリミア沖の
水域の領有権を主張しているロシアも、ウクライナ海軍が
ロシア領海内に侵入し、挑発を行ったと主張している。
事態を受けてEUとNATOは「ロシアがケルチ海峡の通行の
自由を回復するよう期待する」と「自制と緊張緩和」を求めた
AFPより一部抜粋
国連の会議もおこなわれますが 支持率低下の回復を
狙うプーチンの策動 さてどうなることでしょうか?
ウクライナ自体はまだNATO加盟はしていませんが
共同訓練は行われており この事態が欧州全体に
波及する可能性もある程度は考えられます
特に拿捕された艦艇と乗員の速やかな返還が
行われるかかが注目されます