正月早々の中国の原潜騒動の陰に
隠れていたんですが タンカー沈没の影響が
恐れていた方向になってきたようです
大和タケル
南西諸島沿岸に油が漂着
日本の南西諸島の沿岸に「油のようなもの」が
漂着していることが分かった。3週間ほど前に日本の
排他的経済水域(EEZ)内で沈没したタンカーから
流出した油ではないかとの懸念を呼んでいる。
コンデンセート(超軽質原油)を11万1000トンを積載した
イラン企業所有でパナマ船籍のタンカーサンチ/Sanchiは、
東シナ海で香港船籍の貨物船「CFクリスタル」と衝突し
8日間炎上を続けた後、先月14日に日本のEEZ内で沈没した。
政府の菅官房長官は東京都内で行った記者会見で、
日本政府はこの「油のようなもの」の発生源を分析するし
海保の巡視船などを派遣して防除を行っていると発表した。
鹿児島県宝島ではここ数日、約7キロにわたる海岸線で
油状の漂着物が確認されている。4〜5月に村の港で産卵する
トビウオにどのような影響が出るのか心配される
サンチに積載されていたコンデンセートは流出した場合、
一般的な石油流出事故とは違って海面に油膜は広がらないが、
海水からの分離はずっと難しく、海洋生物にとって毒性が高い
AFPより一部抜粋
関東や東北沖にまで到達か?
来月半ばには関東−東北沖まで拡大する恐れがあるとの
予測結果を、英国のサウサンプトン大と国立海洋学センター
の研究グループが3日までにまとめた。
このタンカーのものと疑われる油が、奄美大島の海岸などで
既に発見されている。
海流データなどから汚染物質の動きをシミュレーションでは
流出油は沈没から30日以内に沖縄や鹿児島県の南西諸島の
周辺海域に拡大し黒潮で運ばれ、関東から東北の沖に到達する
と予測され、油の一部が対馬海峡を抜けて山口、島根、
鳥取各県などの日本海側に広がる可能性もある。
南西諸島周辺から韓国・済州島周辺の海域で汚染リスクが
特に高く、サンゴ礁などの生態系や漁業に悪影響が出る
危険があるという。/サンケイより一部抜粋
このコンデンセート 聞きなれない言葉ですが
物質の三態を思い出して欲しいのですが
もともと地下でガス(気化状態)になっている天然ガスを
地上に採掘するさいに 温度や圧力の影響で炭化水素の
分子が凝縮(ぎょうしゅく)して 液体上になったものです
今回 汚染の先行きは不透明ですが(油だけに ;)
とにかく 魚場や水質等にかなり心配な状況となってきました
ですがここはミリサイトですので 別の観点からの
考察もしてみたいと思います
中国の環境破壊作戦の可能性も
これは確証の無い あくまで私見ですが
今回の汚染がある程度 意図的にひき起こされた
可能性もあるのではないかと考えています
つまりEnvironmental destruction operationです
まーたミリおたの陰謀論はじまたー!と
言わずに最後まで 読んでみてください
調べてみると気になる点がいくつも出てきます
もし陰謀があるなら船や積荷に何かあるかもしれません
まずは そこから見て行きましょう
今回の事故は香港船籍の貨物船CFクリスタルと
パナマ船籍のタンカーサンチぶつかったと
報道でなっています
10年間で5回も船名変更
しかし このサンチというタンカーは2008年に
現代三共重工業で建造されてから わずか10年間に
5回も船名を変えています
Saman(2008)-Sepid(2008-2012)
-ガーデニア(2012)-シーホース
(2012年?2013年)-Sanchi(2013-2018)
また所属する船籍も
マルタ、バレッタ(2008年?2012年)
ツバル、Funafuti(2012-2014)
タンザニア、ザンジバル(2014-2016)
パナマ(2016-2018)と変更を繰り返しています
比較的、新しい船ですがこのあたりが気になります
積荷は韓国向けだった
もし 中国側が意図的だったとすれば
大事な積荷を犠牲にするとは思えません
そこで調べてみると この天然ガスはイランから
韓国石油化学会社ハンファトータル向けの
天然ガスの凝縮液約11万tを韓国の端山
チュンチョンに向かい運ばれる予定でした
なるほど これなら潰しても中国の腹は痛まない
しかし 事故で犠牲が多ければ作戦としてはマズいです
中国乗員全員無事 イラン側全滅
これだけの大規模海難にもかかわらず中国船籍の貨物船は
破損したものの、中国系乗組員21人は全員無事でした
一方のタンカー側は32人の乗組員全員が死亡しました
1人は海から回収され、2人は機内救命艇から回収されました
あれれ 中国側の人的損失は0ですかぁ・・
事故ポイントも重要な手がかり
今回の事故は衝突した場所こそ上海沿岸ですが
沈んだのは日本のEEZ内です
そして この場所は海に少しでも詳しい者なら
世界最強の海流である黒潮のあるところだと知っています
この流れと汚染物質予想図を重ねれば
一目瞭然となります
現実に原油を使った環境破壊作戦は過去にありました
もうだいぶ前になりますが イラクがクウェートに
進攻して撤退する前に油田や積み出し施設を大量に
破壊していったことがありました
550本以上の油井が炎上し日量で最低250万バーレル、
最大400万バーレルの原油が炎上したと推定されています
これはクウェートに経済的損失を与えるのが第一でしたが
二義的に環境を汚染する目的もありました
この時は主に地表と大気が汚染されましたが 今回は海域と
海洋水が汚染されたわけです
以上の点を総合的に勘案すれば 背後になんらかの
意図があるという見方もあながち根拠が無いとは
いえないと思いますが どうでしょうか?