米国中距離核全廃条約から離脱へ
また米兵意識調査で戦争近いが激増

ミリ関連の大きなニュースが入ってきました
今回はこの他に 核関連の記事をまとめて
ありますのでご覧ください 大和タケル

米国がINF全廃条約から離脱へ
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条約の抜け道を利用して開発されていたロシアの新型弾頭 

トランプ米大統領は米国が1987年に旧ソ連と結んだ
中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱すると
明らかにした。ロシアの条約違反を理由にしている。

ネバダ州で開いた支援者集会の後、トランプ氏は
「自分たちができないのにロシアは好きに兵器開発が
できるのを米国は容認しない 
ロシアは長年条約違反をしてきた」などと批判した。

 
INF全廃条約は、射程範囲500〜5500キロの核弾頭および
通常弾頭を搭載した地上発射型の短距離および中距離
ミサイルの廃棄を定めたもの。
トランプ政権のジョン・ボルトン大統領補佐官が
モスクワでの会談で条約離脱をロシア政府に伝える
BBCなどより一部抜粋

この中距離核戦力というのは 戦域核とも呼ばれていた
核ミサイルの一種です

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分類としては戦術核-戦域核-戦略核となります
軍事史的には ちょっとなつかしい項目であり
冷戦の末期 旧ソ連がSS20という核ミサイルを開発し
レーガン大統領が宇宙領域まで防衛網を広げる 
SDI いわゆるスターウォーズ計画をぶち上げた頃です

しかし 80年代後半ゴルバチョフ時代のソ連には
硬直した政治経済体制による限界が近づいていました
(91年に崩壊する) そのためこの戦域核廃止は
飲みやすい条件だったともいえます

ロシア側は激怒
ロシアのリャブコフ外務次官は
アメリカの脱退について「非常に危険な一歩で、
国際社会からの非難は必至だ」タス通信

現在に続く問題
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ですが この話は条約があったから終了して
いたわけではありません そこには現在に
続く問題点が見えてきます

・この条約は地上配備型のみをしばる内容で
空中と海洋配備には適用されなかったこと

・北朝鮮など 第三国が開発している核兵器は
 このレンジのものが多くなったこと 

いまやもっともHOTな領域になりつつあります
また英国が歓迎し 独が反対する理由も見えてきます

続いて核兵器関連の記事も見て行きましょう

米中武力衝突の危険高まる、核使用の可能性も
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ジョージタウン大学外交政策大学院の
ケイトリン・タルマッジ准教授の論文より
すでに「一種の冷戦状態」にあるといわれる米中関係。
アフガニスタン戦争以降の米軍の作戦を核保有国の
中国にあてはめると、核使用もありうるという






米中間軍事的緊張がエスカレートしていくシナリオ
米中両国のアナリストの多くは核兵器を使った
武力衝突の可能性を完全否定している。
だが近年の紛争で米国防総省が好んで採用してきた
戦術を分析すると、「短期間に敵の主要な戦力を
最少の犠牲で潰すため、相手の領土の奥深くを」
叩くことが米軍の戦略の1つになっているという。
「国防総省はアフガニスタン、イラク、リビア、
セルビアとの戦争でこの手法を確立したが、どの国も
核保有国ではなかった」
 
対中国戦では核を叩くことが避けられない 
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中国では核兵器と通常兵器の運用は密接で
米国は早い時期に、意図的であろうとなかろうと
中国の核戦闘能力を標的にすることになるだろう

また破壊される前に中国側が核兵器の先制使用を
考えるかも知れない。 

台湾侵略ならそのシナリオが浮上する可能性は大いにあり
南シナ海の領有権争いが武力紛争に発展する可能性もある。
同海域では米中海軍の緊張が急速に高まっている。
そうしたシナリオが現実となる確率は決して高くは
ないが米中間の緊張の高まりを背景に危険性は高まっている
newsweek/フォーリンアフェアーズより抜粋

おおむね同意できる内容です
中国もロシアも 出ていって強い国ではありません
国の奥にまで引きずりこんで勝ってきた国です
ですから 米国はその手に乗るわけにはいかない
わけでそうなると戦術核等の使用の可能性もでてきます

※関連記事見出し
Chinese destroyer almost hits
US Navy ship in South China Sea

↑これはスターズ&ストライプスの見出しですが
中国駆逐艦の異常接近を船をぶつけてきたという
表現して かなり熱くなっているのが伝わってきます

さらに現役米軍兵士も戦が近づいているとの
意識調査がありました

米兵のほぼ半数が「戦争が近いと確信」
一年間で激増/ ミリタリータイムズ調べ
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近いうちに米国が大規模な戦争に参戦する
だろうと 多くの米兵らが予想している

調査に参加した兵士のうち46%が、今後1年以内に
米国が新たな戦争に入るだろうと予想していると述べた
残りの半数はそのような事態が非現実的であると考え
残りの4%は自分の意見を確定させなかった。

1年前は、戦争予想は5%で、2/3(67%)は
予想しておらず、1/4超(28%)が答えに窮していた。
 
国の国家安全保障に対する主要な脅威
サイバーテロ 89% ロシア 71%
中国 69% 、様々なテロリスト 48〜57%
北朝鮮46%、イラン40%、白人ナショナリスト35%

5%→46%UP 一年で9倍以上に増えたことになります
職場にいれば 肌で感じることもあるでしょう
虚を突かれるよりは はるかにいいことです

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一方 自公はせっせと中共に近づいています
かつてどっかに アジアのバランサーとかほざいて
いた政治家がいましたが それと同じ轍を踏まなけ
ればいいんですが・・




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